
植生型の森林斜面適用

植生型の森林斜面適用とは何か
森林斜面の安定と自然再生を両立する
長寿命補強土植生型工法
森林斜面に適する長寿命補強土植生型は、日本の森林環境特有の酸性土壌や厳しい自然条件に対応した、耐久性と環境配慮を兼ね備えた補強土工法です。
高耐食性の補強材と金網を用いることで、長期にわたり斜面の安定性を確保しながら、植生の回復・定着を促進します。
既存樹木を極力残した施工が可能なため、景観や生態系への影響を抑えつつ、土砂流出や侵食を防止します。森林の保全と防災を同時に実現する、次世代型の斜面対策工法です。

日本の森林にマッチする理由

メッキは酸性と
アルカリ性環境で溶解
日本溶融亜鉛鍍金協会は、pH6以下の酸性とpH12以上の高アルカリ性の水中では亜鉛鍍金は急激に溶解するとしています。
したがって、亜鉛鍍金製品の部材は森林土壌と接触すると溶解が促進されます。
(メッキの耐久性向上のために亜鉛+アルミニウム合金のメッキなども開発され、同じメッキ量なら耐久性が2倍程度になります。一方、ロープなど柔軟性が必要な資材では補強材の半分程度のメッキ量となるため、耐久性の課題は残ります。)

土壌と接触した
メッキの耐久性
土壌中における溶融亜鉛めっきの耐用年数は通常24~25年程度とされています。
5年間の調査結果から、腐食が等速で進行すると仮定し、亜鉛付着量600g/㎡の90%が消耗するまでをめっき皮膜の寿命とした場合、耐用年数は最短16.4年、最長33年と算定されます。
また、米国の事例では土質別の高純度亜鉛の腐食量や、土壌の電気抵抗と腐食の関係が示されています。

土壌と接触した
メッキの耐久性
日本溶融亜鉛鍍金協会は海岸地帯のメッキの耐久性をJIS規格で最も厚いメッキ量550(g/㎡)でも25年程度としています。
結局森林土壌は酸性なのでメッキ品に替わる高耐久性の資材が必要になります。
海岸地帯では更に厳しい環境になります。

FLOW
施工の流れ
STEP
01
補強材の配置
最大ピッチ 1.5mで補強材を配置します。樹木のために補強材ピッチが広くなりすぎる箇所には追加の補強材を打設します。
STEP
02
削孔
写真では足場を使用しない工法(SD 工法や無足場工法)で削孔されています。
STEP
03
金網の固定
力を受けてても金網の皮膜が傷つかないように網固定ブロックを使用します。
STEP
04
樹木箇所
幹の部分では金網敷設の際に、金網の開口部を設けます。
STEP
05
完成
樹幹の周りに補強材で固定された金網をほぼ全面に敷設できます。
